スポーツコーチングの魅力

 2000年から現在に至るまで,課外活動の一環として,バスケットボールの指導者としてスポーツのコーチングに携わっています.

 ここで,教育・研究以外でコーチングを続けるのは,「日々変化するフィールド(現場)」における教育の面白さがあるという理由です.科学的研究だけでは想定できないような出来事が,実践では数多く起こります.この予測が難しいフィールドにおける学びこそが,学生にとってかけがえのない経験であり,新たな仮説を導き,知見を創造する機会になると考えています.

 もちろん,スポーツはバスケットボールだけではありません.過去には,ドイツサッカーリーグの選手や,ラグビー高校日本代表チーム,砲丸投げ選手に帯同し,研究を超えた学びを経験しました.

​● 実践から導かれる仮説

​ 情報学の分野では,身体スキルの熟達に関する研究に関心が高まっていることは先に述べた通りです.身体の動きや感覚は,個人固有性(人それぞれのコト)と考えられています.一方で,熟達者に共通した特徴を導くことができれば,コーチングのデザイン指針に活かすことができる可能性があります(右上動画をご覧ください.両者がとても共通した動作でプレーしていることが理解できると思います).

 また,他者との調和したプレーに関しても興味深い事例があります.浜松大学,そして常葉大学女子バスケットボール部では,過去12年間,「Triangle Offense(トライアングル・オフェンス)」というシステムを採用しています(右中動画).かの有名なマイケル・ジョーダンやコービー・ブライアント,近年ではゴールデンステイト・ウォーリアーズというチームがこのシステムを使って,優勝を果たしています.バスケットボールという競技は,スペース(空間)をシェアするスポーツであるため,時に味方も邪魔になります.したがって,5人が連動しながら協調しプレーする必要があります.この連動を可能にするとき,プレーヤーのインタラクションは一体どのように実現しているのでしょうか?また,なぜ選手は最後までゴールを見なくてもリングに入ったことを予測できるのでしょうか(右下動画)?

 このようにスポーツ現場の実践から導かれる仮説には,枚挙に暇がありません.情報学ゼミナールでは,人々に感動と勇気をもたらすスポーツからの学び通して,フィールド(現場)に活かすことができる新たな知見に挑戦したい考えです.​

​● スポーツ指導の実績
  • 指導実績

    • 浜松大学男子バスケットボール部コーチ(2000年4月~2007年3月)

    • 浜松大学女子バスケットボール部コーチ(2007年4月~2010年3月)

    • 浜松大学女子バスケットボール部監督(2011年4月~2013年3月)

    • 常葉大学女子バスケットボール部監督(2013年4月~現在に至る)

  • 過去の主な戦績

    • 男子部

      • 全日本学生選手権大会(インカレ)出場数回

      • 全日本総合選手権大会(天皇杯)出場

      • 東海リーグ 優勝数回

      • 東海大会 優勝数回

      • 春季・秋季静岡県学生大会 優勝十数回

    • 女子部

      • 第62回全日本学生選手権大会(インカレ)出場

      • 第80回東海学生リーグ戦 1部リーグ昇格

      • 第45回東海学生大会 ベスト4

      • 平成26年度第35回静岡県協会会長杯 準優勝

      • 西日本学生大会ベスト16入り

      • 東海総合選手権大会 出場

      • 春季・秋季静岡県学生大会 優勝十数回